蔵出し蒼天航路(1) 忍者ブログ
soten_33.jpg
蒼天航路が地上波でアニメ化される日がやってくるとは思わなかった。

蒼天航路を、レジンキットシリーズとして作っていたのは、既に8年も前になります。
流石に気恥ずかしい気持ちもあり、封印してしまっても良かったのですが、
今までWEB上に画像を掲載した事も無く、
イベントでの販売数も10個~20個、モノによっては一桁と、
流通している数が極めて少ない状況で、紹介できる最後の機会かもしれないと思い、
あちこち破損した原型を引っ張り出してきました。

10種存在するうち、まずは孟徳。
単行本20巻頃からの、老けた後を資料としています。
当初は10巻前後の若い顔で作っていましたが、
長期間続ける予定であった為、当時の最新画稿に合わせた造形としました。

この頃、食玩の大ブームによって、フィギュアを取り巻く環境は一変しつつあり、
ワンフェスには、食玩でフィギュアを知った人々が訪れはじめていました。
しかし、数百円で凄まじいクオリティの完成品を手にしてフィギュアを知った人に対し、
レジンキットはあまりに敷居が高く、また理解しがたいものであったのでしょう。
折角ワンフェスを訪れた人々も、限定食玩だけを買って帰り、
そして二度とワンフェスには来ない、
そんな風景も、随所で見受けられました。
そういった人にレジンキットを知ってもらえる、きっかけになるようなアイテムは作れないものか。
その意図で始めたのが、このシリーズでした。

塗装済みには出来ない為、彫刻として見てもらえるよう、
線情報は出来るだけディティールとして施し、
台座は全種共通型とすることで、価格を1000円に抑える。
三国志というネタは原作漫画を知らない人でも手を出しやすく、
一般層でも名前を知っているキャラクターが多数存在するため、
おみやげ感覚で手にとってもらえる可能性がある。
最初はおみやげ感覚であっても、レジンキットに触れるきっかけになれば、
その後に繋がるかもしれない。
そんなコンセプトだったと記憶しています。

長期間に渡って、新作を足しつつ再販を行うつもりでもありましたので、
最初の販売でいきなり10種をリリースし、50種くらいは続ける予定でしたが、
初回以降、当日版権が降りなくなってしまい、企画そのものが頓挫。
哀れ一桁から20個程度のみが世に出回って終わる事となりました。
原作漫画が本当に好きで、上記のような意図ならずとも、作りたいキャラクターばかりだった為、
当時は心底無念でした。

その後、造形的なフォーマットはヘルシングの胸像ガチャ(後にレジンキット)に受け継がれ、
ガレージキットに触れるきっかけとしての企画意図は、
アプローチを変え、レイキャシールへと流れてゆきます。
自分の活動を進化系図に例えるならば、
蒼天航路シリーズは、今現在続けている活動と枝分かれする、
最後の頃の分岐なのかもしれません。
(勿論、この方向性はもうやらない、という事では無いですし、
シグルイのような形で部分的に復活もしています)

ちなみに、全種共通の台座は、こんな柱でした。
soten_47.jpg
原型なので、パーティングライン用のマーカーが見苦しいですが……。
矢鱈滅多と細かく、当時なりの気負いが見て取れます。
確か、NC彫刻機で0.3㎜のプラ板に彫刻したものを、
暖めながらパイプに巻いて原型を作ったのだと思います。
全体を一層削り取って、0.2㎜程度の厚みにしている為、
一枚彫るのに半日かかるのですが、少し曲げると割れてしまうため、
十枚以上も無駄にした事を覚えています。
成功し、柱の原型が完成したのは、イベントの3日前でした。





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