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しばらく更新しては、修羅場を迎えて停滞し、
またしばらく更新しては、修羅場を迎えて停滞しております。

造形物とか設計物とかデザインとか、考え系のお仕事は、
一度煮詰まると、それ以外がビタッと止まってしまいます。
そうじゃない仕事の時は、忙しくとも他に気を回す余裕もあるんですが、
気分の切り替えができない性質なもので、
考え仕事がはじまると、作業机から全く動かなくなってしまいます。
そしてこの一ヶ月で、3キロ太るの巻。

ちょっとだけ突き抜けたので、また更新期な気がしつつ、
でもワンフェス準備は手付かずでアワアワと怯えつつ。


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そんな中の一昨日17日、
「エヴァンゲリオン新劇場版:破」の試写を観る機会に恵まれました。
「新劇場版:序」の時は、ものすごい手間がかかった新生映像だと感心しつつ、
それでも、やはり総集編として観ていたところがあったんですが、 
今回は「総集編」という意識はどこかへ飛び、
まったく新しい作品を観ている気分でした。
これは、新設定や新キャラが居るから、という事では無く、
作品そのものが根本的に新しく生みなおされているという印象で、
14年前、鼻息荒く本放送を観ていた時の如くに汗をかきました。 
面白かったです。
再編では無く、一本の映画として、本当に面白く観れました。
長年視聴し続けた故の、エヴァンゲリオンという作品への「慣れ」が消えました。
エヴァを観る事に慣れてしまった人にも、是非劇場視聴をお勧めしたいです。

画像はその帰途、36歳児が大はしゃぎした惨状の図。


そうだ。リボルテックと言えば、海洋堂の宮脇専務が、20日の土曜日、
有明で「海洋堂ナイト」というトークイベントを行われるそうです。

宮脇専務、実際にはかなり白い人だと思うんですが(腹黒的な意味で)、
関西人的なシャレの悪態を吐きがちというか、
実はものっそいツンデレキャラだったりするので、
メディアを通すと、伝える人次第で、印象がかなり変わるように感じます。
普段あまり見られないイベントだと思いますので、
この機会に一度ご本人を体験されてみるのも良いんでは無いでしょうか。
僕も個人的に見に行こうと思ってチケット買ってありますので、
久しぶりに客席から模型業界の話を聞きに行きたいと思います。
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「お 俺は 龍に なるのだ」

呂布奉先。
純粋な力そのものとして、何かの間違いで生み落ちてきたような男。
龍であろうとするままに、王の素質を開花させ、
そして実らせる事無く、臣下への想いに潰えた怪物。
「何処より来たか呂布 
  何処へ行くか呂布 
  ただひとりの呂布 」

蔵出し蒼天航路、最後です。
モチーフは後半、王の道へと歩み始めた後の呂布。
これは、最初から陳宮を作るつもりであった事から、
二人の関係がより魅力的となる、後半の絵で並べたいと考えた為です。

蒼天航路の胸像シリーズは、漫画の面白さに惹かれたのは勿論の事、
その中でも、呂布があまりに好きだったゆえに始まったものです。
造形も一番最初に着手し、その制作過程の中で全体の企画が定まってゆきました。
今でも、ただ一人だけ選んで作れ、と問われれば、呂布を選びます。
何度でも作りたい。

この他にも、まだまだ、作りたいものはありました。
途中まで原型が進行していたのが、許チョ、典韋、曹仁、夏侯淵、張飛の5体。
その後、楽しみにしていた郭嘉、楽進、孫策、諸葛瑾、甘寧、デブ袁紹……
今でも作りたいものを挙げればキリが無く、
また、上記の呂布や曹操は、何度作っても届く事は無いでしょう。
実際に製品として目処を立てるのはむずかしく、今後動ける事はそう無いでしょうが、
いつしかまた、もう少し歳を重ねたら、
製品などと関係無く、その時の目で、また挑みたいと思います。
自分の中で、風化することは無いでしょうから。

現在放送中のアニメ「蒼天航路」は、
作画など深夜アニメ枠として相当頑張った内容になっています。
しかし、長い原作を短くまとめねばいけない難しさや、
テレビ放送ゆえの一般性の追加、改変、
王欣太氏による「強大な漫画力」ならではの表現に対しての解釈の違いなど、
やはり原作漫画とは印象の違う、別作品と考えた方が良いかと感じます。
個人的には、今回アニメで存在を知られた方も、
是非、漫画「蒼天航路」を読んで頂きたいところ。
心の底からお勧めします。


さて、蒼天航路をご存知の方、アニメだけ知ってる方、ご存知無い方、
長丁場でしたが、お付き合いありがとうございました。
ファン視点で作品やキャラクターを語る機会はあまり無く、
自分でも少し妙な気分の10日間でした。
長年、中に浮いていた物ですが、
いい供養になった気はします。
成仏。

うむ、
ならばよし。

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「ああ……俺はつくづく、呂布殿に魅せられているのだな……」

呂布に満ち、呂布に殉ず。
呂布の横に並ぶのは貂蝉というのが、三国志で語られがちな構図ですが、
蒼天航路においては、呂布の横に並ぶのはこの、陳宮。
団子にされても、頭突きされても、内通者の方を重用されても尚、龍の傍を望む軍師。

どれだけ呂布が好きなのだ、陳宮。
でもわかるぞ、陳宮。
だからお前を作らずにはおれなかったのだ、陳宮。

「この陳宮の志は、どこまでも呂布奉先のもとにある!」
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王允の養女、貂蝉。

ともすれば、三国志のヒロインとして扱われがちな彼女も、
蒼天航路では醜女として登場し、
自らの目蓋を切り裂いて「整形美女」へと変異する驚愕の存在でした。

多くの三国志が、主として三国志演義のエピソードを盛り込む中、
蒼天航路は正史の記述を元として描かれているのですが、
時折、演義に基づいた演出が混じりました。
この貂蝉はその最たるもので、演義において創作された存在にも関わらず
重要なキャラクターとして、物語序盤を盛り上げています。
自傷整形によって、朱を引きながら現れた顔は、
内在していた野心が鎌首をもたげたかのような凄みを湛え、
生まれ変わった美女と言うよりも、
新たに現れた、乱世の英雄であるかのような印象がありました。

胸像は、左半分を整形前、右半分を整形後として造形しています。
実際にこんなシーンはありませんでしたが、
蒼天航路の貂蝉を表すならば、こうでは無いだろうか、と。
ちょうど一ヶ月前、あしゅら男爵を作っていたのは、何かの因縁でしょうかね。
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戦に勝ち、勇者を弄り殺し美女を犯し、無差別に金銀を略奪するは何のためかーっ!
天下を奪いて天下にあるものが、敵を選ぶとは何事だ!!

桁違いの悪の量、董卓
意外性の極まったその容貌も然る事ながら、
「粗野で下品で残忍な、悪の限りを尽した男」
という、どう切り取っても良くはなり難い伝承のイメージを、
「粗野で下品で残忍な、悪の限りを尽した男」
そのままに魅力的に描いてしまった蒼天版董卓。

実はこんな良い人の面もあったんですよ、的な描写は全く無く、
講談に語られるような、演出されたであろう悪逆なエピソードを、
更に人鍋で煮詰めたような悪の演出と、
不快感を催すべく描かれた幾多の残酷な描写。
しかして何故か、軽い侮蔑を選べないその存在感。
悪ならば、徹底して、悪。
悪の王であるからこそ、悪王の軍団足り得ない事は許さない。

幾多の、三国志を綴った物語の中で、
蒼天航路の董卓は、初めて魅力的だと感じた董卓でした。
作った時もノリノリ。
アニメ版は大塚芳忠氏(こちらも大好きです)が演じられるそうですが、さて。
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