ZBrushをCintiqCompanion2で使ってみる 忍者ブログ
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■ブログの更新が一年止まってるゥ!

こちらでは大変ご無沙汰になります。
昨夏のWFは展示のみ、
今冬のWFに至っては初めて出展をお休みしました浅井真紀でございます。
お休みしたとは言っても、ワコムさんのブースでZBrushに関するトークイベントに登壇させていただき、WFそのものにはしっかり参加して参りました。

■さて、そのワコムさんから2月末に発売されました、CintiqCompanion2(以下CC2)
自分が普段愛用している、Cintiq13HDと同様の筐体にタブレットPCを詰め込んだ前作CintiqCompanionの強化版です。前作は、昨夏、CEDEC2014に参加させて頂いた際に使用しており、大変印象が良かった事から、新型機の登場を待ちわびておりましたが、ついに発表、発売となりました。

早速予約購入(勿論のこと、100%自腹です)したのですが、ZBrushはどの程度実用的に扱えるのか、また導入にあたっての注意点はどんなものか、ざっくりと所感を書いておきたいと思います。ZBrush専用と割りきって扱うには高価な機械ですので、興味はあっても二の足を踏まれている方も多いかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
ただ、あくまでも浅井個人の使用感ですので、PCの専門知識に基づいたレポートではありませんので、その旨、ご留意ください。
尚、使用モデルは現時点での上位機種である「DTH-1310M/K0 i7-4558U」となります。
 
 


■画像は、去る4/2日にシアトルで行われましたSAKURA-CON2015というイベントで、サイン会の際に使用したハンコのデータです。判子です。底面にゴムスタンプが付いてます。
朱鬼姫といい、どんなけ鬼娘が好きなんだ僕は。
今回はこのデータを、全てCC2だけで作成出来ないかを試してみました。

こちらのデータは、一体化前で約1000万ポリゴン程になります。
近年のデスクトップ機ではさして難しく無いデータ量ですが、i7とはいえ、モバイルCPUのCC2では600万ポリゴンあたりから挙動の重さが現れました。メモリ量(8ギガ)も少ないのかもしれません。このモデルの表面はあまり精細とは言えませんので、ノイズやアルファを使った細かなディティールを入れたモデルは、ちょっと無理があります。また、ダイナメッシュなど、計算に時間のかかる機能は、やはりデスクトップ機よりも時間がかかりました。
結局、何とか形状を作る所までは出来たものの、出力用に全てのパーツをマージしてダイナメッシュする作業は何度やっても上手く行かず、最終的にデスクトップ機にデータを移さねばなりませんでした。ですので今回に関しては、形状の作成は出来ても、原型の作成は出来なかったという事になります。
 
ただ、逆に言えば数百万程度のポリゴンは軽快に動くわけで、メインの作業環境が別にある場合の持ち運び環境としては、これまでのタブレットPCの中でもかなり快適な部類です。
これまで、SurfacePro2(借物)、thinkpadHELIX(リコールで返品)でZBrushを試してきましたが、それらと比べての違和感の少なさは随一です。これらはPCとしてのスペック差というよりも、筆圧感知やホバー操作など、タブレット部分の差がとても大きいように感じます。
こと、日常的に13HDを使用している人であれば、メイン環境とほぼ同等の持ち運び環境が(高ポリゴン時を除いては)得られるわけで、その点を求められている方ならば期待に応えてくれるのでは無いでしょうか。
 
タブレットPCとしては非常に高価な部類であり、(自分もビックカメラのポイントが唖然とする程貯まっていることに気がつくまでば踏み出すのに躊躇しました)重量も重く、気軽にモバイル!というわけにはいかないサイズですから、使用目的も限られますが、デスクトップ機と接続すれば液晶タブレットとして動作させる事も可能ですし、クリエイター向けタブレットとしてはお薦めできる機種かと思います。
 、 
 
しかし、快適な作業を行うための準備段階で、いくつか気になる点が出てきてしまいました。いくつかの要素はWindows8の問題によるものですが、デフォルト状態のCC2では起きうる可能性が高いと思われますので、起きたトラブルと対処法、カスタマイズしておいた方が良いと思われる部分を、体験した順番に列記します。
 
 
■Zbrushをインストールしても、「このアプリケーションのサイド バイ サイド構成が正しくないため、アプリケーションを開始できませんでした。」との表示で起動できない。
これはWindows8の問題です。CC2にインストールされているWin8.1では、NET Framework 3.5をインストールする必要があります。しかしこの際、NET Framework 3.5もインストールできないケースがあります。これはプリインストールされているWin8.1が、2014年8月に問題となったWindowsUpdateを含んでいる可能性が高いです。ウチのCC2がまさにこれでした。先にOSを最新にUpdateしてください。
また、NET Frameworkを入れる際には、コントロールパネルのプログラムから「Windowsの機能を有効化または無効化」を選択し「NET Framework3.5(NET2.0と3.0を含む)」にチェックを入れる必要があります。
尚、R7とR7P2で、必要とされるファイルに違いがありました。上記エラーが出た場合、都度必要とされるファイルを探してくる必要があります。
 
 

■左手デバイス認識の為の、MotionJoyがドライバを読み込まない。
使わない人にとっては無関係ですので飛ばしてくださって構いません。
自分は作業時にプレイステーションムーブのナビコンを、左手デバイスとして使用しています。このナビコンはWindowsで認識させる為にMotionJoyというソフトを必要とします。(MotionJoy自体のインストールにつきましてはネットで調べてみてください)このソフトをインストールする際、PS3ドライバを読み込めない問題が起きました。これはドライバの署名を無効にする必要があるのですが、その手順で物理キーボードが必要となるため、CC2単体では処理できません。
手順は、電源→再起動を「shiftを押しながら選択」。トラブルシューティングが表示されますので、詳細オプションからスタートアップ設定を選択して再起動をクリックし、F7で選択します。これでMotionJoyのドライバが読み込めます。
 
 
■ZBrush起動、しかし重い!
これでようやくZBrushが起動しますが、挙動が妙に重いです。印象の範囲では、前機種であるCC1よりも重い気がします。ZBrushはCPU依存のソフトですので、CC1よりもCPU性能が高いはずのCC2で挙動が重いのは納得できません。
 しばらくの間、観察を続けてみると、ブラシよりも視点移動の挙動が重い事に気が付きました。これはあくまでも推測ですが、CC1よりも解像度が増え、2560 x 1440となった画面に、表示が追いついていないのかもしれません。せっかく増えた解像度ですが、CC1や13HDと同じ、フルHDまでサイズを落とすことにしました。これで幾分か動作は軽くなりました。
フルHDでは画面が狭い、という場合は、Zbrushのアイコンサイズ(PreferencesのInterface→UI→ButtonsSize)変更を乗り切りましょう。13HDに比べて液晶が綺麗ですので、小さくしても比較的に見やすい……気がします!
 
 
■まだ重い!
タブレットPCとしては軽快になってはきましたが、それでもやはりデスクトップ機よりも動作は重いです。そこで、ZBrushの表示設定を変更しました。RenderのPreviewShadowsから、ObjShadowのスライダを下げると、かなり動作が軽くなりました。これはとても効果が大きかったです。この操作はUIとしては記憶されないようですので、立ち上げる度に行う必要があります。上記のフルHD化と、この表示変更で、かなり違和感の無い作業が可能になりました。
 
尚、この操作は、Twitterで教えて頂きました。
ご本人希望で匿名とさせていただきますが、感謝です!
 
 
■ブラシレスポンスの更なる向上案
ワコムメニューの「ペン」のタブをクリック、マッピングタブの「デジタルインク機能を使う」のチェックを外すと、波紋エフェクトやプレス&ホールドが一括カットできるため、ブラシレスポンスは更に向上するようです。ZBrushではさほど大きな違いは無かったのですが、CLIPペイントでは差を感じました。ただ、この機能を切るとPhotoshopでは筆圧感知が出来なくなるトラブルケースがあるようですので、Photoshopも使われる方はご注意を。
 
こちらの操作はtwitterでマクーさんから伺いました!感謝です!
 
 
■ペンが謎の遅延を起こす

これは頻繁に起きるわけでは無いのですが、ペンが謎の遅延を起こす事がありました。ひどい時は、目視で数センチの遅れが出る事もあります。ただ、その際も指のタッチでは遅延が発生せず、ペン先だけが遅延を起こしていましたので、これはドライバの問題では無いかと思われます。初期は特に気になったのですが、現在はあまり気にならなくなった所を見るとアップデートで改善されたかもしれません。(僕が慣れちゃっただけの可能性もあります)
 
 
■タッチが誤爆する
CC2は指先でのタッチ機能があるため、作業中たびたび誤爆する事があります。これはタブレットのプロパティから、サイドスイッチにタッチのON/OFFが割り振れます。サイドスイッチにはソフトウェアキーボードを割り振っても便利です。僕はこの設定に丸2日気付かず、ぶーぶー文句を言ってました。ワコムさんごめんなさい。
 
 
■ワコムドライバが飛ぶ。
これはデスクトップ機でも時折起きるのですが、ワコムドライバが機能しなくなり、ペンもサイドスイッチも反応しなくなる事があります。デスクトップ機であれば、マウスとキーボードを使って保存、再起動をすれば良いのですが、CC2のようなタブレットPCでは、にっちもさっちもいかなくなってしまいます。
また、上記よりも更に多い頻度で起きうると思うのですが、ZBrushが固まってしまった際、タスクマネージャーを呼び出す事が出来ません。サイドスイッチにCTLR+ALT+DELを割り振っても動作せず、強制的に立ち上げる事が出来ないのです。
これらの点から、タブレットPCではありますが、物理キーボードとマウスは常備しておいた方が良さそうです。
 
 
■等々、随分長くなってしまいましたが、これらが自分がCC2を使う中で試した内容と、その結果の実感となります。CC2はシアトルへの出張へも持って行き、飛行機の中やホテルでのラフ作業、イベント会場内でのライブスカルプトに用いましたが、そのくらいの作業であれば十二分に活躍してくれました。
あくまでもメインはデスクトップ機ではありますが、心強い戦力となりそうです。
 
そうそう、デスクトップの液タブと、CC2を使い分ける方、表面に貼るフィルムは同じのを選んだ方が良いです。環境を切り替えた時、ものっそい違和感があります!
注意な!
 
 
 
 
 
■毎回WFでの売上を寄付させて頂いてるのですが、冬のWFは参加自体がありませんでした。
夏にも売上がありませんでしたので、3/11、イベントと関係無くいつもの東日本大震災みやぎこども育英基金*と、いわての学び希望基金*に寄付をさせていただきました。
これらは、フィギュアを楽しんで下さっている方々からもたらされた収入で可能となったものです。フィギュアを楽しんで下さる皆様に、感謝致します。


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