[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
また、先立ちました博多、高松、大阪、名古屋、ワンフェス会場までお越しくださった皆様、
遅ればせながら、本当にありがとうございました。
あらためてお礼申し上げます。
毎回、販売会後にサイン会的な流れになるのですが(浅井のサインてそんな)
箱や色紙にさせていただく機会が多い中、時折凝ったアイテムをお持ち頂く方がおられます。
僕らとしても、次に何が来るのか、予想して楽しんでいるような所があるのですが、
今回、面白いなぁと思ったのは、黒板に白ペンで、
「リボルテックよりfigma!」(生ワンホビの逆ネタ)と希望された方で、
番組で行われたネタが、そのままフィギュアサイズで返しネタとして使われる、というのは、
映像提供を行う立場としても、遊びのリンクとして嬉しく思いました。
紙物を使う事で、ちょっとしたパロディをスピード重視で出来ないものかなー、とか、
また別の遊び方について考える面白い機会でした。
※(かとれあさんだった模様)
そして現在。
ジャンボリー札幌終了直後(本当に数十分後)から背中が痛み出し、翌日悪化。
帰宅後病院直行したんですが、首の変形から来る神経痛と判明。
注射打ったり、首引っ張ったりしてみましたが、効果無しのまま5日目突入。
座っても寝ても痛いので、休息にも仕事にもならんなぁ ……と思っていたら、
昨晩になって左腕を中心にチリチリする発疹が広がってきました。
これ、前も煩った帯状疱疹ではあるまいか。
関係各社の夏休みと被る時期で本当に良かった。
ワンフェス前だったらシャレなんなかったです。
今から16年くらい前の話になります。
当時、越智一裕さんと親交を持たせて頂いており、
仕事場にお邪魔させていただいた事がありました。
しかし途中、越智さんが急用で外出され、
仮宿の仕事場だと言う一軒家で、ボーッとあたりを眺めていた時、
手持ち無沙汰を察してくれたのでしょう。
眼鏡をかけたアニメーターさんが話しかけて下さいました。
「ジュラシックパーク、観た?」
「観ました」
「日本の怪獣映画、どう作ったら面白くできると思う?」
作画机に、「空飛ぶゆうれい船」のゴーレム(海洋堂のソフビ)を乗せ、
お仕事中でお忙しかったであろうに、まだ十代の小僧相手に、
2時間程も相手をしてくれたその方とは、
互いに名乗る事も名乗られる事も無く、
ただ延々と怪獣の話をしていました。
OVA孔雀王(多分「真孔雀王」)の、
天蛇王の作画をされていた事をよく覚えています。
越智さんが戻られ、その場を去る段階となって、
初めて自己紹介をさせていただいた時の衝撃は忘れません。
「浅井真紀と申します」
「あ、かなだといいます」
「かなだ……さん?」
「金田伊功です」
頭が真っ白になりました。
それまで話していた気軽さはどこへやら、
5分ほど、ガッチガチになって、金田氏に如何に影響を受けてきたのか、
作画の違い、という概念を初めて意識しだしたブライガーのオープニングや、
食い入るように何度も何度も見返した、ペジテのガンシップなど。
途端にめんどくさいアニオタの本性を見せた小僧に、苦笑されながら
「描いてる本人はこれが普通だと思ってるから」
以降お会いする機会も無く、
当然、浅井の事など覚えてはおられなかったでしょうが、
僕にとってはささやかな自慢でした。
金田伊功さんのご冥福を、深くお祈りいたします。